【完結】偽り夫婦の夫婦事情〜偽りの愛でも、幸せになれますか?〜
「……はい」
俺たちは家政婦に外に出てくると言って外に散歩に出た。外に出ると聖良は、少しだけ笑った。
「……やっぱり外に出ると、少しだけ楽になりますね」
聖良は久々に外に出たようで、少しだけ明るくなったような気がした。聖良が少しだけ元気になってくれるのなら、俺はそれでいい。
今はとにかく辛い時期だと思うし、すごく体調にも気付けないといけないと思うから、大変だと思う。……だからこそ、聖良が少しでも元気で明るくなってくれたなら、俺はそれが嬉しい。
聖良の明るく笑顔を見るだけで、俺は幸せだと思うし、何よりも気付けないとのこの笑顔に。俺はいつも支えられて生きているのだから。
「聖良、少しだけ公園にでも行こうか?」
「……はい。行きたいです」
聖良とふたり手を繋いで近くにある公園へと歩いた。念の為聖良には、つわりが起きた時のためにエチケット袋を持たせている。何かあってもいいように、準備をしていた。