【完結】偽り夫婦の夫婦事情〜偽りの愛でも、幸せになれますか?〜
「聖良、腹は減ってないか?」
「……そう言われると、そうですね。お腹空きました」
「では夕食を食べに行こう。ホテルでバイキングを予約してある」
「あ、そうなんですか?」
「ああ。今日は疲れたな。……帰って夕食でも食べて、ゆっくり休もう」
「……はい」
わたしたちは夕日がもうすぐ沈みそうな時間になって、ホテルへと戻ることにした。そしてホテルに戻った後は、夕食のバイキングを食べるため食堂へと向かった。
「うわ、すごっ……!」
やはり鷺ノ宮グループのホテルは格が違う。ホテルのバイキングも、スイートルームの最上階のものとなると、バイキングの種類も違う。何せ出されているものが、全て最高級食材のものばかりだからだ。
「最高級のものを用意させた。たくさん食べてくれ」
「ええっ」
そんなこと言われても……。豪華すぎて、なんだか全体的にまぶしく感じる!
鷺ノ宮家、本当にすごすぎる……。