K氏のクリスマス
「いやその。家の中に置いたままではね。今は寒いから、まあ、多少は保つかもしれないが」
「置いたまま?保つ?」
「その、かつての自分の身体が置きっぱなしのままで傷んだりし始めたら嫌じゃないか」
「ねえ。さっきから何をおっしゃっているの」
「えっ」
「何かのジョーク?」
「いや。ジョークではないよ」
それ以上、問い詰めるのを諦めたK氏は、妻と我が子らを優しく引き寄せて抱きしめた。
「置いたまま?保つ?」
「その、かつての自分の身体が置きっぱなしのままで傷んだりし始めたら嫌じゃないか」
「ねえ。さっきから何をおっしゃっているの」
「えっ」
「何かのジョーク?」
「いや。ジョークではないよ」
それ以上、問い詰めるのを諦めたK氏は、妻と我が子らを優しく引き寄せて抱きしめた。