君の隣で永久を誓う時〜きっと愛って〜
美紅は、ふんわりとボリュームのある華やかなビッグスカートが特徴的なプリンセスラインのウエディングドレスを着てお義父さんの腕を借りながら歩いてくる。とても綺麗で見入ってしまうんだ。

「見すぎよ。二人で一緒に選んだドレスじゃない。一度着ている姿、見てるでしょ」

呆れたように笑いながら言う美紅に、僕は「だって……」と赤く染まった顔を少し逸らしながら言った。

「本当に綺麗で、可愛くて、こんな人が僕のお嫁さんになってくれるんだなって思ったら嬉しくてさ……」

「馬鹿……」

そう言う美紅の顔も赤い。照れてるのは僕だけじゃないんだなってちょっと安心した。

今日、こうして結婚式を挙げるまでに色々あったな。喧嘩したこととかもなんだか懐かしい。

僕はそう思いながらもう一度、美紅の横顔を見る。そして出会ってから今日までのことを思い出すんだ。



僕と美紅が出会ったのは、お互いに大学生だった頃のこと。僕がアルバイトをするために働き始めたそのカフェで美紅は先輩として働いていた。

「今日から指導を担当します!同い年だから気軽に話してね」
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