君の隣で永久を誓う時〜きっと愛って〜
そう笑った美紅に、僕は生まれて初めて一目惚れというものをした。胸が高鳴って止まなくて、今までした恋とは何かが違うって直感で思ったんだ。

それから、美紅にラテアートや接客を教えてもらって、一緒に過ごす時間が増えるうちにどんどん好きという気持ちが大きくなっていく。

出会いという奇跡の続きは、この両手で抱え切れないほどの愛だった。

「美紅、一緒に帰ろう。もう遅いし心配だから送ってくよ」

「いいよ。あんた、私と住んでるマンション反対方向じゃん」

「いいから!変質者がいるかもしれないし!」

心配だからという口実を使って、カフェのバイト以外でも仲良くなりたいと思った。帰り道、ドキドキしながらバイト以外の話をして、美紅の好きなものや嫌いなものの情報を集めていく。

「あっ、コンビニ寄ってってもいい?」

美紅がコンビニを指差す。僕も「いいよ」と答えて一緒に店内へ入った。小腹が空いているし、何か食べようかな……。
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