君の隣で永久を誓う時〜きっと愛って〜
「「やっぱり肉まんかな」」

不意に言った言葉がハモり、僕と美紅は同時に笑い出す。こんな些細なことでも距離が縮まったような気がして嬉しい。

肉まんを買って、二人で並んで帰る。美紅は僕の話を聞いて眩しいくらいに笑ってくれて、僕の心はどんなに疲れていても救われるんだ。

でも、僕の恋はほとんど進展することなく二年を迎えた。僕らが付き合うことになった日のことはよく覚えてる。まるで、ドラマみたいな展開だった。

この頃、僕らはよく二人きりで遊びに出かけるようになっていた。友達からは「デートかよ!!」とからかわれたけど、そんなんじゃない。美紅のことは僕が一方的に好きなだけなんだから……。

「映画、すごく面白かった〜。誘ってくれてありがとう」

僕の隣で美紅が笑う。今日は、僕ら二人が好きなアニメの実写映画を見てきた。アニメの実写化って失敗だと言われる作品が多いと思うけど、キャラと俳優たちがマッチしててすごく感動した。僕と美紅は感動を話しながら帰っていたんだ。
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