君の隣で永久を誓う時〜きっと愛って〜
どれほどそうしていたんだろう。やっと冷静になれた僕はまずいことをしてしまったと内心焦っていた。そっとドアを開けると、美紅はタオル一枚のまま泣いている。

「美紅……」

僕は恐る恐る声をかける。でも、美紅は泣いているまま何も返してくれない。僕は「ごめん」と謝り、頭を下げた。

「美紅のこと、本当に好きなんだ。だから傷付けたくなくて……。美紅の気持ちはすごく嬉しい。でも、こういうのはまだ早いんじゃないかなって……」

僕がそう言うと、美紅は「それって本当?」と顔を上げる。僕は美紅に少しずつ近づき、目を合わせた。

「好きって気持ちは嘘じゃない」

そう言った後、美紅は「嬉しい……」と涙を拭う。僕は「風邪引くといけないから」と上着を着せ、美紅に渡した服をもう一度渡すことにする。

そして恋人になったその日、僕と美紅は優しく唇を重ねた。

恋人になってから、僕たちは些細なことに愛を感じる毎日を過ごした。もちろん喧嘩をした日もある。でも、そんな日々も仲直りをしたらそんな喧嘩も幸せに見えてくるんだ。
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