君の隣で永久を誓う時〜きっと愛って〜
人間の人生ってパズルみたいなものだと思う。人はみんな、大切な人というピースを探しているんだ。それが美紅と出会って、恋人になって、ピースが見つかったんだ。

そして付き合い始めて三年後、僕は夜景の綺麗なレストランでバラの花束と指輪を渡して、伝え切れない愛を必死に言葉にして「結婚してください」と言った。

「ハハッ、映画のセリフみたい。私、静が思うような女神様じゃないけど……こんな私でよければ……喜んで」

美紅は笑いながらプロポーズをOKしてくれて、僕の方が泣いちゃったんだ。その後、「普通泣くの、彼女の方じゃないの!?」と笑われながら抱き締められたっけ……。

そして結婚の準備をして、今日に至るーーー。



「病める時も、健やかなる時も、死が二人を別つまで、愛し合うことを誓いますか?」

「「誓います」」

言葉が重なった。僕と美紅はこっそりと微笑み合う。とても幸せだ。

僕は不器用だから、これから美紅を傷付けてしまったこともある。でも、僕が必ず幸せにしていきたい。この命がある限り、美紅と笑って生きていきたいんだ。

「では、誓いのキスを」

僕らの唇が重なる。そしてどちらからともなく、「愛してる」と言って笑った。

この愛は終わらない。ここから新しい章が始まる。
< 8 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop