私、身代わり妻だったはずですが。
○身代わり妻になんて、させない。
『心咲……大丈夫。幸せになってね』
千咲……?
真っ白い世界には私と千咲、そして見たことのない幼い子どもが千咲と手を繋いでる。
『ちゃんと生きるんだよ』
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そう千咲が言った瞬間、世界は真っ暗になり目が覚めると病院にいた。
白のベッドに横たわる私の腕には点滴の針が刺さっている。そしてベッド近くのパイプ椅子に座るのは和志さんだ。
「心咲ちゃん……!?」
「和志……さんっ」
和志さんは「良かった」と呟き、ナースコールを押した。
「心咲ちゃん、落ち着いて聞いてね。実は─︎─︎─︎」
え……?