ピュア
「キミは愛宝を幸せに出来るのか?」

「わかりません。
ただ、彼女と一緒になれたら僕は幸せです。」

「…好きにしなさい」

冬羽はそう言うと、部屋を出た。

「あ、待って、たかちゃん」

七宝が冬羽を追い掛ける。

冬羽は隣の部屋で、静かに泣いていた。

「双子は死ぬのも一緒って聞くけど、妊娠するのも同じなのか…」

静かに泣く冬羽に、七宝は何をする事も出来なかった…。


一方、

「凛羽の彼氏が世古ちゃんとはね…」

愛宝はため息をつく。

「好き同士だからいいんです!」

大胆にも凛羽は世古の腕を絡める。
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