政略結婚のはずが、極上旦那様に溺愛されています
柔らかな笑みを浮かべると、秋瀬くんは私の頬を両手で包み込んだ。
「で、俺は家でしろちゃんをいじめることにするよ」
「その呼び方、嫌」
「じゃあ、真白」
心臓がどきりと高鳴ったのとほぼ同時に口付けられ、唇の間に舌を差し入れられる。びくっとして離れようとしたけれど、頬を手で固定されていた。
「前から思ってたけど、真白ってめちゃくちゃかわいい名前だよな」
「なのに、しろちゃんって呼んでたの?」
「照れるから呼べなかったんだよ」
思いがけないところであだ名の真実を知り、胸がきゅんと疼く。
からかうために、わざと子供っぽい呼び方で意地悪をしているのかと思いきや、純粋に好きな子の名前を呼べなかっただけだとは。
「秋瀬くんって、本当に私が好きなんだね」
「で、俺は家でしろちゃんをいじめることにするよ」
「その呼び方、嫌」
「じゃあ、真白」
心臓がどきりと高鳴ったのとほぼ同時に口付けられ、唇の間に舌を差し入れられる。びくっとして離れようとしたけれど、頬を手で固定されていた。
「前から思ってたけど、真白ってめちゃくちゃかわいい名前だよな」
「なのに、しろちゃんって呼んでたの?」
「照れるから呼べなかったんだよ」
思いがけないところであだ名の真実を知り、胸がきゅんと疼く。
からかうために、わざと子供っぽい呼び方で意地悪をしているのかと思いきや、純粋に好きな子の名前を呼べなかっただけだとは。
「秋瀬くんって、本当に私が好きなんだね」