政略結婚のはずが、極上旦那様に溺愛されています
「あの場でああしたら、真白はどんな反応を見せてくれるのかなって。思った通り、真っ赤になってかわいかった」

「さっ、最低……」

「でもあれだな。俺以外の奴にからかわれてあんな顔をするのは気に入らないな」

 喉を鳴らして笑ったかと思うと、首筋に吸い付かれる。居酒屋でしたときとは違う、明確に自分の痕を付けようとするキスだ。甘い痛みがチリッと肌に走り、私の全身を火照らせる。

「真白をいじめていいのは俺だけだからさ。ちゃんと覚えておいて」

「っ、性格悪いよ」

「これからもっと『性格が悪い』ことをするつもりだけど、わかってるか?」

 スカートの中に秋瀬くんの手が入ってきて、太ももをゆるゆると撫でてくる。

「ベッドまで待てないし、ここでしようか」

「だ、だめ」

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