政略結婚のはずが、極上旦那様に溺愛されています
それなのにデートをした経験がないのは、特にどこかへ行きたいわけでもなく、秋瀬くんとしたいことがあったわけでもないからだ。
そして自分がそうだからこそ、秋瀬くんも同じように考えてなにも言ってこないのだと思っていた。
「俺は真白の予定を優先させた方がいいのかなーと思って遠慮してたの。で、することがないから仕事してた」
「私は秋瀬くんがなにも言ってこないから、純粋に仕事をしたくてたまらないんだと思ってた」
はあ、と秋瀬くんが額に手を当てて首を横に振る。
「俺は仕事より、真白をかわいがる方が好きだよ」
「秋瀬くんの『かわいがる』ってだいたい『意地悪する』だと思う」
そして自分がそうだからこそ、秋瀬くんも同じように考えてなにも言ってこないのだと思っていた。
「俺は真白の予定を優先させた方がいいのかなーと思って遠慮してたの。で、することがないから仕事してた」
「私は秋瀬くんがなにも言ってこないから、純粋に仕事をしたくてたまらないんだと思ってた」
はあ、と秋瀬くんが額に手を当てて首を横に振る。
「俺は仕事より、真白をかわいがる方が好きだよ」
「秋瀬くんの『かわいがる』ってだいたい『意地悪する』だと思う」