政略結婚のはずが、極上旦那様に溺愛されています
この男は常に主導権を握るくせに、最後の選択権だけは必ず私に与えた。今まで一度も言ったことはないけれど、「嫌だ」と言えば本当にやめてくれるのだろう。秋瀬くんはそういう人だ。
「また真白のおねだりを聞きたいな。朝だけど」
「わかってるなら我慢して……」
「さっきより声に力が入ってないよ。強がるのはやめた方がいいんじゃないか?」
秋瀬くんがそうやって煽るから、なんとなく素直に受け入れられなくなるのだと、いい加減理解してほしい。会社でも家でも、私は秋瀬くん以外にならちゃんと強がらず素直に接せられるのだから。
「また真白のおねだりを聞きたいな。朝だけど」
「わかってるなら我慢して……」
「さっきより声に力が入ってないよ。強がるのはやめた方がいいんじゃないか?」
秋瀬くんがそうやって煽るから、なんとなく素直に受け入れられなくなるのだと、いい加減理解してほしい。会社でも家でも、私は秋瀬くん以外にならちゃんと強がらず素直に接せられるのだから。