政略結婚のはずが、極上旦那様に溺愛されています
そう言いながら、心配するほどではないのだと示すように私の前で右手を動かしてくれる。
「でもあれだな。ペンを動かしたり、スマホをいじると、じりじり痛い」
秋瀬くんが右肘あたりと、親指の付け根を指差す。そこがどうやら痛みを感じる場所らしい。
「医者が言うには、安静にして湿布貼ってればいいって」
「安静ってどのくらい? 仕事はちょっと控えてもらうとして、日常生活も手を動かさない方がいい?」
「えーっと」
答えようとした秋瀬くんが、そこで言葉を止める。そして、ちょっとだけ笑った。
「動かさない方がいいんじゃないか? でもそうなると、飯も食えないよな」
「でもあれだな。ペンを動かしたり、スマホをいじると、じりじり痛い」
秋瀬くんが右肘あたりと、親指の付け根を指差す。そこがどうやら痛みを感じる場所らしい。
「医者が言うには、安静にして湿布貼ってればいいって」
「安静ってどのくらい? 仕事はちょっと控えてもらうとして、日常生活も手を動かさない方がいい?」
「えーっと」
答えようとした秋瀬くんが、そこで言葉を止める。そして、ちょっとだけ笑った。
「動かさない方がいいんじゃないか? でもそうなると、飯も食えないよな」