政略結婚のはずが、極上旦那様に溺愛されています
短編:出張中のふたり3
翌日、日曜日の朝も私は調子が出なかった。秋瀬くんは今夜帰ってくる予定だ。
それなのに、昼食を食べていた私のもとへ電話がかかってきた。
『もしもし、真白?』
スマホから聞こえる秋瀬くんの声は、私の知っているものと同じものだ。たった数日で変化など訪れるはずもないのだから当然だろう。
だけど、それがどうしようもなくうれしい。
「なにかあったの?」
もっと秋瀬くんの声を聞きたくてそわそわする。もう食事どころではない。
『いや、今日帰るよって言っておこうと思って』
「そっか。気を付けてね」
それなのに、昼食を食べていた私のもとへ電話がかかってきた。
『もしもし、真白?』
スマホから聞こえる秋瀬くんの声は、私の知っているものと同じものだ。たった数日で変化など訪れるはずもないのだから当然だろう。
だけど、それがどうしようもなくうれしい。
「なにかあったの?」
もっと秋瀬くんの声を聞きたくてそわそわする。もう食事どころではない。
『いや、今日帰るよって言っておこうと思って』
「そっか。気を付けてね」