政略結婚のはずが、極上旦那様に溺愛されています
今日、なにを私はこんなに悩んでいたのだろう。秋瀬くんはこれまでそうだったように、子供じみた嫌がらせをしてきただけだったというのに。
「じゃあ、こうしよう」
秋瀬くんの両の手首をそれぞれ掴んで押さえつける。
「私も秋瀬くんが普段触るように触るから、耐えて」
「え、耐えろってなに」
「ついでにくすぐるかもしれないけど、気にしないでね」
ハッと秋瀬くんが目を見開く。
「いや、俺、くすぐり弱いんだけど」
「知ってる」
「こら、やめ――っ」
「じゃあ、こうしよう」
秋瀬くんの両の手首をそれぞれ掴んで押さえつける。
「私も秋瀬くんが普段触るように触るから、耐えて」
「え、耐えろってなに」
「ついでにくすぐるかもしれないけど、気にしないでね」
ハッと秋瀬くんが目を見開く。
「いや、俺、くすぐり弱いんだけど」
「知ってる」
「こら、やめ――っ」