政略結婚のはずが、極上旦那様に溺愛されています
短編:子どもの話をするふたり2
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「真白さん、ご飯だよー」

 茶化して私をさん付けで呼んだ秋瀬くんが、夜ご飯を用意してくれる。

 一時期は私がおいしいと言ったという理由だけで、親子丼ばかり作っていた秋瀬くんだが、今はちゃんとほかの料理も作ってくれる。そうは言っても、そんなに料理が得意というわけではないのか、ざっくりとした男料理がほとんどだった。

 今日の夕飯は野菜たっぷりの塩ラーメン。キャベツともやしで嵩増しされており、ピリッとした黒コショウの香りがする。なぜか私が作るよりもおいしい不思議なラーメンだ。

「お茶出すね」

「いいよ、座ってて。俺が持ってくる」

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