政略結婚のはずが、極上旦那様に溺愛されています
短編:子どもの話をするふたり3
その言い方にどきりとして、目を見ていられなくなる。
「欲しいかどうかって聞かれたら欲しい、けど……」
「けど?」
「秋瀬くんはどうなの?」
問いかけてから、自分がこの件について不安を感じていたのだと気づいた。
私は秋瀬くんとの間に子どもが欲しい。愛する人の子どもはきっとかわいいだろう。男の子なら好きな子に意地悪をしないように育てて、女の子なら素直になるよう育てるのだ。
でも、子どもは私ひとりで作れるものではない。秋瀬くんが「いらない」と言ったらこの話はここでおしまいだ。話し合えば考えは変わるかもしれないけれど、そこまで強行するほどの熱量はない。
「欲しいかどうかって聞かれたら欲しい、けど……」
「けど?」
「秋瀬くんはどうなの?」
問いかけてから、自分がこの件について不安を感じていたのだと気づいた。
私は秋瀬くんとの間に子どもが欲しい。愛する人の子どもはきっとかわいいだろう。男の子なら好きな子に意地悪をしないように育てて、女の子なら素直になるよう育てるのだ。
でも、子どもは私ひとりで作れるものではない。秋瀬くんが「いらない」と言ったらこの話はここでおしまいだ。話し合えば考えは変わるかもしれないけれど、そこまで強行するほどの熱量はない。