政略結婚のはずが、極上旦那様に溺愛されています
並んでいる一冊を取って開いてみる。どのページにも細かく付箋が貼ってあり、秋瀬くんなりの解釈やメモが書かれていた。紙はよれて折れたところもあり、何度も何度も読みこんだのだろうと容易にわかる。
すごいな、と素直に思った。ここにある本をすべて頭に入れているなら、様々なクライアントに応えられるようなデザインを思いつけるのも当然だろう。それは秋瀬くんのたゆまぬ努力によるものだ。
「努力家なんだね。てっきり才能タイプなんだと思ってた」
ほっとしている自分がいるなんて言わない。私だってもっともっと学べば、秋瀬くんに追いつけるかもしれないと前向きな気持ちになれたことも。
「……そ。こう見えてこっそり頑張るタイプなんだ。あんまりわかってもらえないけどな」
すごいな、と素直に思った。ここにある本をすべて頭に入れているなら、様々なクライアントに応えられるようなデザインを思いつけるのも当然だろう。それは秋瀬くんのたゆまぬ努力によるものだ。
「努力家なんだね。てっきり才能タイプなんだと思ってた」
ほっとしている自分がいるなんて言わない。私だってもっともっと学べば、秋瀬くんに追いつけるかもしれないと前向きな気持ちになれたことも。
「……そ。こう見えてこっそり頑張るタイプなんだ。あんまりわかってもらえないけどな」