チャラい彼は、意外と一途
スタイルもいいし。
紗奈ちゃんのスタイルを見た後で私の身体を見て、はぁとため息をついてしまった。
私も紗奈ちゃんくらい綺麗で、スタイルよかったらなぁ……
そう思いながら見ていたけど、思い出した。
そういえば、紗奈ちゃんに言っておくって言ってたんだった……
「そういえばね、紗奈ちゃん。今日、昼ご飯一緒に食べようって誘われたんだけど、紗奈ちゃんも一緒に食べない?」
「私は遠慮しとく。そもそも、私邪魔でしょ。イチャイチャしたいだろうし、私はふゆと佐野先輩のラブラブぶりを見ながら食べたくないし」
い、イチャイチャにラブラブなんて……そんなことしないのに。
……ううん、ちょっとくらいならしたいと思うけど。
「私と佐野先輩だけじゃないよ。凍堂先輩も来るんだって」
凍堂先輩のことを告げたら、明らかに紗奈ちゃんの表情が変わった。
「り、律先輩も?」
分かりやすいなぁ、紗奈ちゃん……
そんなところは、すごく可愛いけど。
「うん、そうだよ」
「なら、行く!」
ふふっ、切り替え早い……
そんなに凍堂先輩に会いたいのかな……?