チャラい彼は、意外と一途

佑都先輩にこのことを伝えてみると、


「どう思います？」


「さぁね。本人達の問題だからなぁ」


「そうですよね」


想像していたような答えが返ってきた。


私、何もできないのかな……？


「そんなに早く2人が付き合ってほしいの？」


「はい、付き合ってほしいです。両想いなのは分かってるので」


「まぁ、確かに焦れったいよね。でも、律って案外臆病だから。なかなか告白に踏み出せないでいるのかもね。告白するって決めてはいるみたいだけど」


その気持ちは分かるんだけどな……


でも、早く告白してほしい。


2人の気持ちを知ってるからこそ、そう思うんだ。


私のそんな顔を見て、佑都先輩は何かを決意したような顔になった。


「よし、なら協力しようか」


「協力？」


「うん、協力。このままだとふゆちゃんがそのことばっかり気になって眠れないとでも言い出しそうだしら早く解決したいからね」


ぱあと、多分私の顔は輝いてる。


佑都先輩はそんな私を見て苦笑いを浮かべていた。


「いい顔するね。僕が改めて告白した時よりもいい顔してるんじゃない？」


「そ、そんなことないですよ」


その言葉を否定したけど、もしかしたらそうなのかもしれない。