チャラい彼は、意外と一途


「そう。律の告白がいつになるか分からないからね。僕とふゆちゃんで協力する。どう?」


「そうしてもらえたらありがたいけど、いいの?ふゆちゃんも」


「はい。さっきそのことを話してたので」


「僕も全然いいよ。律このままだとなかなか告白できないだろうし、ふゆちゃんも気にしてるから」


「じゃあ、お願いするよ」


凍堂先輩が頷いてくれて、私と佑都先輩が協力することが決まった。


「じゃあ、話し合おうか。明日、ちょうど休みだしカフェで話し合おう。ほら、最近できた繁華街のカフェで」


「いいですね」


「うん、そこでいいよ」


その繁華街にできたカフェに私行ってみたかったんだ。


でも、なかなか行く機会なくて。


一石二鳥だね。


そう思って、私は明日が少し楽しみになった。









約束のカフェて、待ち合わせ。


急いで行ったんだけど、もう2人は来ていた。


やっぱり早いな、あの2人は。


「うわ、イケメン!あの、一緒にお茶しませんか?」


「いいね!そうしましょうよ!」


イケメン2人だから目立つらしく、さっそく逆ナンされてた。


うぅ、どうしよう……


あの中に入っていく勇気がない。


だって、可愛くもない私が行ったら浮いてしまうから。


そのことに今更気づいた。


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