チャラい彼は、意外と一途


同時によくないところなんだろうけど……


「よし、全員決まったし、店員さん呼ぼうか」


佑都先輩が店員さんを呼び、全員分の注文を言った。


「いちごロールにウーロン茶、アイスコーヒー、ブラックコーヒー。以上の注文でよろしかったでしょうか?」


なんか、私だけデザートも頼んじゃった。


いいのかな……?


「はい、合ってます」


「かしこまりました。少々お待ちください」


店員さんが去っていって、さっそく話が再開。


「さっそく話そうか。律、お前いつ告白するつもり?」


「それはさっきも言ったように分かんない。まだ決めてないよ」


「そう言ってたら、いつまで経ってもできないよ。だから、僕が勝手に決めさせてもらった。いろいろ準備するのを考えて、明後日に告白しなよ」


「明後日?」


「そう。それまでは練習にだって付き合うから」


明後日って、全然時間がない。


受けるのかな……?


「分かった。さっさとやった方がいいもんな」


あっ、覚悟を決めたんだ……


そんな顔をしてる。


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