チャラい彼は、意外と一途


「そうこなくっちゃ。告白する時の言葉は律が考えるとして、あとは……セッティングだね。場所は学校じゃない方がいいかもね。律がデートに誘う感じですればいいかも。ふゆちゃんと律はどう思う?」


「はい、私はそれでいいと思います」


「俺もそれでいいと思う」


自分の親友のためだからかな……


とても真剣な顔をしてる。


いろいろなアイデアを出して、すこく考えてくれてるのが分かる。


佑都先輩の協力しようとしている姿勢がなんだか嬉しかった。


そもそも、言いだしたのは佑都先輩だけど。


「告白する時はベタだけど、薔薇の花束でも渡したら?」


薔薇の花束かぁ……


凍堂先輩が薔薇の花束を持って、紗奈ちゃんに告白するシーンを思い浮かべた。


うーん、絵になりそう……


「紗奈ちゃん、喜ぶと思うよ?」


「私もそう思います」


すくに私も答える。


紗奈ちゃん、凍堂先輩に薔薇をもらえたら、とっても喜ぶと思う。


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