チャラい彼は、意外と一途


「うん、確かに!」


そんな感じで話していたら、紗奈ちゃんの部屋に着いた。


そこには、薔薇があった。


これって……そう思ったけど、後で聞いてみることにした。


「はぁ。年を考えてほしいわ」


あはは……


「それより、寝る時はどうする?この部屋で寝るのはさすがに狭すぎるでしょ」


「うーん、そうだよね」


「私は柳樂さんの家初めて来たから、場所知らないしね」


「あ、その柳樂さんっていうのやめてよ。紗奈でいいから。私は萌って呼ぶし」


「だったら、私も紗奈って呼ばせてもらうね」


さっそく名前呼びになった2人に嬉しくなる。


距離が一気に縮まったね。


「紗奈、寝られる場所は他にないの?」


「うーん、あるっちゃあるけど、お母さんに聞いてみなくちゃいけないのよね」


ちょうどその時、祐奈さんの呼ぶ声が聞こえた。


「皆ー、ご飯できたわよ。降りてきてー」


「分かったー」


「はい」


「分かりました!」


ご飯ができたみたいだから、下に降りた。


「今日は奮発しちゃったわよ!召し上がれ!」


テーブルに置いてある料理を見て、うわぁと思わず声を上げた。


それくらい、豪華だったんだ。


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