チャラい彼は、意外と一途


萌ちゃんは佑都先輩のこと好きだったみたいだから、話すのどうかなと思うけど、いいのかな……?


「う、うん。分かった」


いつものことを話せばいいんだよね。


「佑都先輩はとにかく優しくてデートする時も気を遣ってくれたりしてくれるんだ。それに、私が喜びそうならことも真剣に考えてくれたりとか。そんなところが私は大好きで……それに、佑都先輩と一緒にいると本当に楽しいの」


少し恥ずかしくなったけど、これが私の本音。


本人の前では恥ずかしくて言えない。


「ふゆちゃん、可愛い!佑都もちゃんと彼氏の役目果たしてるんだね」


「ふゆと佐野先輩、バカップルだから。お昼の時もだし」


「そう言う紗奈ちゃんも言えないでしょ。じゃあ、次は紗奈ちゃんね。聞きたいことがあるんだけど、あの薔薇誰からもらったの?」


その答えは知っていたけど、紗奈ちゃんから直接聞きたかった。


「えっ、私!?」


「うん、紗奈ちゃん」


「私も聞きたいな」


「あ、えと、あれは律先輩からもらったの。律先輩から告白された時に」


やっぱりそうだったんだ……


あれから詳しくは聞いてなかったけど、結局薔薇渡したんだね。


その光景見てみたかったな……


「何て言って告白されたの?」


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