チャラい彼は、意外と一途
「はい、だいぶ」
「だいぶかぁ。でも、本当に大丈夫だから。僕を信じて」
これで信じられなかったら、彼女失格だよね。
「はい。佑都先輩、遠距離でも会うことはできますよね?気持ちが変わるなんてことありませんよね?」
「うん、僕が会いに行くよ。それに、気持ちが変わるなんて絶対にない。さっきも愛してるって言ったでしょ?そんな簡単に言わないよ。これから、なるべく一緒にいようね」
少しからかうような声。
あれだけ言われても、少し不安とか情けない。
でも、佑都先輩の気持ちはちゃんと伝わったから。
ちゃんと信じないと。
それに、佑都先輩は一緒にいようって言ってくれてるんだし。
「まだ疑ってるみたいだし、とびきり甘いキスしてあげようか?」
悪戯っぽく笑った後、もう1度キスをした。
宣言通り、とても甘いキス。
そして、長いキス。
途中で息が足りなくなって苦しくなっちゃうけど、それでもまだいいと思えるくらいだった。
ねぇ、佑都先輩。
私は嫉妬深いみたいですし、この先きっと大変です。
でも、きっと重いと言われるくらい愛します。
だから、ずっと一緒にいてくださいね。
*fin*