チャラい彼は、意外と一途
第2章
球技大会
あの日を境に、久隆君が私に絡んでくることはなくなった。
それに、私もホッとしてる。
「久隆君にまたなんか言われたりされたら、私に言ってよ!殴ってあげるから!」
紗奈ちゃんはそんな風に言ってくれて。
まぁ、その機会はなかったわけだけど。
でも、本当によかった……
それにしても、湊君と佐野先輩を恨んでるって言ってたよね……
それって、なんだったんだろう……?
そうは思ったけど、気にしないことにした。
ちゃんと湊君と佐野先輩には後から丁寧にお礼を言ったよ。
本当に感謝してる。
これで学べたこともあるし、ある意味よかったのかもね。
これからはちゃんと気をつけなきゃ。