チャラい彼は、意外と一途
男の子の試合は、湊君も出るから。
湊君の活躍、ちゃんと見たい。
1年と2年の優勝クラスとの試合が始まった。
男の子よりも女の子の方が応援が多い。
湊君の影響だね、きっと……
「では、1年対2年の試合が始まります!」
最後だからから司会の人がノリノリで進行した。
優勝クラスは、前に出て礼をする。
そして、試合が始まった。
主に、湊君が点をたくさん取ってる。
湊君君のおかげといってもいいほど、たくさん取って……なんと2年生に勝ったんだ。
その時の盛り上がりようはすごい。
でも、それくらい本当にすごいよね。
「うわ、すご。檜山君ってほんと何でもできるのね」
「うん、だよね」
昔から湊君は何でもできる。
勉強にしたって、運動にしたって、全て上の方。
オールマイティなんだ。
「あ、律先輩だ!」
次は、1年生と3年生。
注目の試合。
「なんと、1年が勝ちました!次は1年対3年です!どちらの手に総合優勝の座が渡るのでしょうか!?」
すごく盛り上がっていて、そして皆注目していた。
前に群がっていて、あまり見えない。
「背伸びしないと見えない」
「ふゆの身長じゃそうなるわよね。上行く?」
「うん、そうする」