チャラい彼は、意外と一途
突然言われた言葉についドキッとしてしまった。
不意打ちは心臓に悪いよ……
「あ、ありがとう」
お世辞だって分かってるつもり。
それでも、ドキドキが止まらない。
萌ちゃんにも言ってるんだろうけど、嬉しいものは嬉しいの。
「よし、買いに行くか」
「うん」
胸の高鳴りが治まらないままに、買い物が始まった。
着いた場所は、可愛い雑貨屋。
ここの雑貨屋は種類が豊富で、可愛い雑貨がたくさんあるから、女の子にとても人気。
「萌は何がいいんだろうな」
「萌ちゃんに聞いてないの?」
「それじゃ、サプライズにならないだろ」
そっか、サプライズするんだ……
驚いてもらいたいんだよね。
……湊君は萌ちゃんのことが大好きなんだな。
分かってはいたけど、やっぱり辛い。
一応、今日覚悟はしてきたんだけどな。
だって、萌ちゃんの誕生日プレゼントを買いに来たんだもん。
それに、それを選択したのは私。
悲しい顔しちゃいけない。
心配させちゃダメ。
いつも通りにしなきゃ……
「じゃあ、萌ちゃんはどういうのが好きなの?」
「可愛い小物が好きだと言ってたな」