いつの間にか、君に恋していたんだ。

「え、えっと……」


「ふっ。太陽の気持ちがよく分かったよ。今までこんな気持ちになったことなかったけど」


何の話をしてるんだろう……？


全く分からない。


「な、何の話ですか？」


「分からなくていいよ、今は。伊鳥ちゃんになるべく分かりやすくアピールするつもりだから」


ほ、本当に何の話をしてるのかな……？


戸惑った顔をしてるであろう私に、輝楽さんは優しく微笑んでいる。


こんなに優しく笑ってるのは見たことないってほど。


「そ、そうですか」


分かってなくても、納得しているふりをした。

「分かってないか。伊鳥ちゃんだからな」


その言葉にグサリときた。


うっ、それってバカにされてる……？


「バカにしてますか？」


「いや、バカになんかしてないよ。伊鳥ちゃんが鈍感だってこと」


また、鈍感……


やっぱり、バカにされてる気がする。


「そんなところもいいんだけど」


顔を上げると、また優しく微笑んで、私の頭を撫でた。


「……っ！」


ドキドキする。


私の心臓が壊れそうなくらい。


こんなのドキドキしない方がおかしい。


「あのさ、俺が今日看病してもいい？」


「……えっ」


思考が麻痺していて、反応が遅れてしまった。


輝楽さんが看病……？