いつの間にか、君に恋していたんだ。
でも、向こうにいる時間は楽しくて、つい輝楽さんや太陽君の優しさに甘えてしまう。
やっぱり、これはよくないことなのかな……?
「そうかもしれないですね」
「でしょう?だったら、やめるべきよ。そもそも、あんたと輝楽さんの住む世界は違うんだから、臨時家政婦ももうやめたら?」
何で、そんなこと言われなきゃいけないんだろう……
もとはと言えば、2人に甘えてしまうのはこの人達のせいなのに……
でも、それを口にする勇気なんてなくて。
その代わりに……
「確かにそうだと思います。でも、勝手だとは思いますけど、それでも私はあの家にいたいです。まだ期限は過ぎてないですし。もちろん、過ぎたらやめます。そのまま関わることもなくなると思いますから。それでは。食事の準備ができたので、先にお風呂に入らせてもらいますね」
言い切って、少しすっきりした。
私、少しは変われてるのかも。
そう思ったら、少し嬉しかった。
このままここで暮らしていくのは、限界かもしれない。
そんなことを思いながら、お風呂に入らせてもらった。
その影で……
「許せない」
そう呟いていたなんて、これっぽっちも知らなかった。