いつの間にか、君に恋していたんだ。
ドキドキしながら、輝楽さんに注目していると……
「昨日何で何も返してくれなかったの?」
「えっ……」
まさかの内容にびっくりした。
昨日送ってくれたんだ……
でも、私は連絡先を消されてて気づかなかった。
「俺、待ってたんだけど……」
どこか拗ねたような顔をしていて、私は慌てて弁解した。
「すみません!その、今朝起きたら輝楽さんの連絡先が消えてて。多分、私の手が当たっちゃったんじゃないかと……」
「なるほど。でも、それ本当に手が当たったの?」
「えっ……」
「あいつらが関係してるんじゃない?」
見透かすような目。
もしかして、輝楽さんも私と同じことを考えてるんだろうか……
そういえば、輝楽さんは奈々美さんに限らず裕美さんにもいい感情を抱いてないみたいだし……
「いえ、多分違いますよ」
でも、私は笑って首を振った。
輝楽さんはそんな私をじっと見つめていたけど……
「なら、いいけど……じゃあ、交換しようか」
「はい」
輝楽さんと再び交換。
もう1度やりとりできる、そう思ったら嬉しくて。
「ありがとうございます」
「お礼なんかいらないよ」