いつの間にか、君に恋していたんだ。
驚き
〔輝楽side〕
今日はシフトがあったから、そのままバイトに向かっていると、オーナーから連絡が来た。
【今日、新しくバイトの子が入るの!私の姪なんだけど、とても可愛い子よ!ちゃんと先輩として教えてあげなさいね?よろしく!】
オーナーの姪……女か。
……はぁ、最悪。
女はただでさえ嫌いなのに、また増えるとか……
まぁ、オーナーみたいな女だったらいいけど。
それか、伊鳥ちゃんみたいな子とか。
伊鳥ちゃんの姿が頭に思い浮かんだ。
あんな子そうそういないよな。
そう分かってるからこそ、伊鳥ちゃんは守ってあげたい存在だし、大切にしたい。
伊鳥ちゃんのことが本気で好きだ。
「お、神崎!」
「来たか!なぁなぁ、オーナーからの一斉メール見たか?」
「こんにちは。見ましたよ」
店に入ると、俺より前からこの店で働いてた先輩から挨拶をされる。
礼儀でもあるから、きちんと挨拶を返した。
この先輩達のことは嫌いじゃない。
「可愛い子だってさ!どんな子だろうなぁ。神崎も気になるだろ?オーナーが言うように可愛い子だったら、さすがの神崎も惚れちゃうかもしれないしな!」
先輩のその言葉で、一斉に視線を感じた。
女からの。