いつの間にか、君に恋していたんだ。
「お、神崎もう着替えたのか」
「早いな!」
「……先輩達も着替えたらどうですか?」
「おぉ、そうする!」
はぁ、なんか疲れた……
「神崎、大変そうだね」
「宇内先輩」
バイトではこの人、宇内阿良也先輩と1番気が合う。
でも、この先輩も変わってるといったら変わってるけど。
「疲れてる時は俺の彼女の写真見る?」
「いえ、結構です」
そんなの見ても、俺は癒やされない。
それはどっちかと言えば、宇内先輩だ。
俺だったら……伊鳥ちゃんの写真が見たい。
そんな思考をした俺に気持ち悪くなった。
こんなこと、伊鳥ちゃんに言えない。
絶対引かれる……
「まぉ、俺も可愛い景知ってるのは俺だけでいいと思ってるけど」
「だったら、何で見るかって聞いたんですか?」
この先輩はよく分からない。
その時、ちょうどメールが来た。
【皆、厨房で待ってなさい】
オーナーからのメール。
もうそろそろ来るのか……
憂鬱になりながら、宇内先輩と厨房に行った。
ぞろぞろと集まってきてらもう全員の人が集まった。
男の先輩はそわそわしてる。
「もう来るんだよなー」
「やべー、緊張する……」