いつの間にか、君に恋していたんだ。
その格好で笑われると、破壊力がヤバい。
伊鳥ちゃんを好きな男にとってはイチコロだ。
「オーナー、急に抱きつくのやめてくださいよ」
「はーい。それにしても、ほんと大切なのね」
「そうですよ」
伊鳥ちゃん以外で大切な人なんていない。
いや、太陽も大切だけど、方向が違うから。
「珍しいわね~にしても、伊鳥ちゃんほんとに似合ってるわ!」
「えっと、ありがとうございます」
「お世辞じゃないわよ。ね?神崎君もそう思うでしょう?」
「……はい、思います。伊鳥ちゃん、それすごく似合ってる」
「えっ、ほんとですか?」
驚いたような声上げてるけど、俺は伊鳥ちゃん以上に可愛い子なんて知らない。
「あぁ、ほんと」
可愛すぎて、見惚れてしまったくらい。
それに、いつもより大人っぽくて綺麗だし。
こんな姿の伊鳥ちゃんを他の男に見せたくない。
そう思ってしまうくらい可愛くて綺麗だ。
「ほら、言ったでしょう!伊鳥ちゃんは本当に可愛いの!絡まれたら、ちゃんと言ってちょうだいね?」
「あ、はい。分かりました」
あんまり分かってないような気がするな。
「あまり分かってなさそうで不安だわ。神崎君、伊鳥ちゃんを守ってあげなさいね」
「言われなくても、分かってます」
オーナーもそう思ったのか不安そうな顔をしていた。