いつの間にか、君に恋していたんだ。
気を遣って言ってくれてるのかな……?
私と小夜さんが1番遅くて、先輩方はもう皆来ていた。
大変っ、早く着替えなきゃ!
脱衣室に行って、素早く制服に着替えた。
もうこの制服にもだいぶ慣れたな……
「ねぇ、伊鳥ちゃん」
「はい、何ですか?」
少し言いずらそうな顔を先輩はしている。
どうしたんだろう……?
私、何かやらかしちゃったのかな……?
不安に思いながら、先輩が言葉を紡ぐのを待っていると……
「昨日シフト入れてたよね?どうして来なかったの?」
その言葉に驚いた。
えっ……?
昨日シフト入れてたつもりないのに……
私が忘れてたのかな……?
「すみません、忘れてました」
「伊鳥ちゃんが忘れるとか珍しいね。今度からは気をつけて」
「はい」
この時、輝楽さんと小夜さんが悩ましげな顔をしていたなんて気づかなかった。
それに、あの先輩の嗤ってる顔も……
その後、ミスすることなくその日は終える。
ーーでも、その日から違和感を感じるようになった。
入れた覚えのない日にシフトが入っていたり。
さすがに、なんか変……
「伊鳥ちゃん、どうしたの?この頃多くない?」
「もしかして、体調悪かったりする?」
「いえ、大丈夫です」
心配されたけど、首を振る。