いつの間にか、君に恋していたんだ。


「早く終わらせた方が遊ぶこともできるし、いいと思うけど」


「だって、やる気がしないし」


「太陽って言ってることよく分からないよな」


あはは。


でも、やっぱり思う。


私と輝楽さん、そこは似てるんじゃないかなって。


「お待たせしました。塩ラーメンの方は……」


「あ、私です」


慌てて退けて、置いてもらった。


太陽君と輝楽さんの分も後から置かれる。


テレビとかで見たことはあったけど、ラーメンってこんな感じなんだ……


具がたくさん入っていて、油が天井の照明を受けてキラキラ光っている。


美味しそうだけど、そんなにたくさんは食べれなさそう。


一口すすってみた。


……美味しい。


ラーメンを初めて食べてみた感想が自然と出てきた。


ラーメンってこんなに美味しいものだったんだね。


食べ進めていくと、太陽君と輝楽さんはもう食べ終わっていて。


私の方を見ていた。


見られるの、恥ずかしい……


早く食べてしまおう。


さっきよりも少しスピードを速めて食べ進めた。


太陽君と輝楽さんは待ちくたびれたと思うけど、私はようやく完食した。


お代は輝楽さんが払ってくれて、私分を払おうとしたけど、止められてしまった。


< 200 / 326 >

この作品をシェア

pagetop