いつの間にか、君に恋していたんだ。
「早く終わらせた方が遊ぶこともできるし、いいと思うけど」
「だって、やる気がしないし」
「太陽って言ってることよく分からないよな」
あはは。
でも、やっぱり思う。
私と輝楽さん、そこは似てるんじゃないかなって。
「お待たせしました。塩ラーメンの方は……」
「あ、私です」
慌てて退けて、置いてもらった。
太陽君と輝楽さんの分も後から置かれる。
テレビとかで見たことはあったけど、ラーメンってこんな感じなんだ……
具がたくさん入っていて、油が天井の照明を受けてキラキラ光っている。
美味しそうだけど、そんなにたくさんは食べれなさそう。
一口すすってみた。
……美味しい。
ラーメンを初めて食べてみた感想が自然と出てきた。
ラーメンってこんなに美味しいものだったんだね。
食べ進めていくと、太陽君と輝楽さんはもう食べ終わっていて。
私の方を見ていた。
見られるの、恥ずかしい……
早く食べてしまおう。
さっきよりも少しスピードを速めて食べ進めた。
太陽君と輝楽さんは待ちくたびれたと思うけど、私はようやく完食した。
お代は輝楽さんが払ってくれて、私分を払おうとしたけど、止められてしまった。