いつの間にか、君に恋していたんだ。


顔は太陽君や輝楽さんと同じくらい整っていて、私とは違って明るくていい人そう。


こんな人なら、輝楽さんと付き合っても何も言われないんだろうな……


ふとそう考えている私に気づいて驚いた。


何、ショックを受けてるの……


「あの、あなたは?」


それを振り払うようにして、名前を聞いてみた。


関係が知りたい、そう思った気持ちもあったけど……


「あっ、私?ごめんね、自己紹介してなかったや。私は三浦紫織です!輝楽兄と太陽の従姉妹なの。よろしくね!」


三浦紫織さん……


太陽君や輝楽さんの従姉妹だったんだ…… 


それに、安心している私。


それが分かって恥ずかしくなった。


何安心しているんだろう、私は……


「それにしても、何で紫織がいるんだ?」


「あぁ、今日泊めてもらおうと思って!いい?」


泊まり……?


太陽君と輝楽さんのマンションで……?


その光景を思い浮かべて、私の胸の奥は黒く染まった。


そんなの嫌だ……!


そんなことを思ってしまうけど、私にそんな権利はない。


でも、輝楽さんは女嫌いだし、きっとダメって言うよね……?


そっと輝楽さんを見ていると……


「いいけど」




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