いつの間にか、君に恋していたんだ。
私はこの頃、過去と向き合おうと思った時とはまた別の決意をしていた。
それは、輝楽さんに告白しようと思っていること。
期待なんてしてない。
でも、いい加減伝えないといけないなって思ったんだ。
具体的な日付はまだ決めてないけど……
と、その時。
ピロン
誰からか、メッセージが来た。
誰だろう……?
そう思って見てみると……輝楽さんからだった。
【明日話したいことがあるから、5時に駅の近くにある時計台に来てほしい】
あの時計台なら私の家から遠いけど、行けない距離でもない。
話したいことって何だろう……?
検討がつかないなと思いながら、返信をする。
【分かりました!】
何を言われるかは分からない。
でも、きっと悪いことじゃないよね……?
うん、そう思いたいな。
気になりながら、ベッドの中に入った。
私と輝楽さんの2人きり。
何を言われるか分からなくて緊張する。
「伊鳥ちゃん」
「は、はい」
ドキドキしながら、輝楽さんが話し始めるのを待つ。