いつの間にか、君に恋していたんだ。


私はこの頃、過去と向き合おうと思った時とはまた別の決意をしていた。


それは、輝楽さんに告白しようと思っていること。


期待なんてしてない。


でも、いい加減伝えないといけないなって思ったんだ。


具体的な日付はまだ決めてないけど……


と、その時。


ピロン


誰からか、メッセージが来た。


誰だろう……?


そう思って見てみると……輝楽さんからだった。


【明日話したいことがあるから、5時に駅の近くにある時計台に来てほしい】


あの時計台なら私の家から遠いけど、行けない距離でもない。


話したいことって何だろう……?


検討がつかないなと思いながら、返信をする。


【分かりました!】


何を言われるかは分からない。


でも、きっと悪いことじゃないよね……?


うん、そう思いたいな。


気になりながら、ベッドの中に入った。









私と輝楽さんの2人きり。


何を言われるか分からなくて緊張する。


「伊鳥ちゃん」


「は、はい」


ドキドキしながら、輝楽さんが話し始めるのを待つ。



< 259 / 326 >

この作品をシェア

pagetop