いつの間にか、君に恋していたんだ。
これじゃ、頼君のことを言えない。
あの時の頼君もこんな気持ちをしてたのかな……
自分とは思えないわがままに愕然とする。
でも、よかった。
メッセージを送ってなくて。
後悔するところだった。
そのことに安堵して、そして輝楽さんを想って切なくなった。
こんな面倒なことは送れない。
でも、やっぱり――
「輝楽さん……」
私は同窓会なんて行かせたくなかったんですよ……
「……と……きて」
んん、誰……?
いつの間にか寝ていたみたいで、誰かの声がしてゆっくりと目を開けると……
「えっ、輝楽、さん……?」
目の前には輝楽さんがいて驚いた。
どうして、輝楽さんが……?
だって、同窓会に行ったはずだよね……?
「あの、どうして……」
「伊鳥からメッセージが来たから」
「えっ……」
メッセージ……?
それって、まさか……
「ほら」
スマホの輝楽さんと私とのやりとりをしている画面を見せられて、見てみると……
「ど、どうして……!」
送ってなかったはずの私のメッセージが送られたことになっていた。
これを読んだから、わざわざ……?
「す、すみません!送るつもりはなかったんです」
申し訳ないことをしてしまった……
こんなことを送って、輝楽さんも嫌になったに決まってる。