いつの間にか、君に恋していたんだ。
「何で謝るの?俺、嬉しかったけど」
「だ、だって、せっかくの同窓会でしたのに、邪魔して……」
「じゃあ、これは本心じゃない?」
そんな聞き方、ずるい……
本当のこと言わなきゃいけなくなる……
「……本心ですよ。本当は同窓会に行ってほしくなかった。きっと同窓会には綺麗な女の人がたくさんいるから。その人達と一緒にいる……そう思ったら、嫌な気持ちが止まらなくて。嫉妬深くてすみません」
もういいや……
開き直って、自分の気持ちを素直にさらけ出した。
どう思われるんだろう……?
不安でたまらなくて、思わず俯いてしまう。
「だから、どうして謝るんだよ。俺は伊鳥が嫉妬してくれて嬉しいのに」
本当に嬉しそうな声で……
そっと顔を上げた。
「今だったら、俺は伊鳥を同窓会には行かせてあげられない。元カレに会うかもだし。だから、知りたくなったんだ。伊鳥がどれくらい俺を想ってくれてるのか。俺と同じくらいの想いなら、きっと行かないでって言ってくれるんじゃないかって。まぁ、伊鳥の答えは承諾で、俺と同じじゃないんだってがっかりしたけど。今、伊鳥が俺と同じくらいの想いだって分かったから許す」
本当に優しく笑ってくれた。
嫉妬深い私も受け入れてくれるんだ……
それに、輝楽さんの想いも伝わってくる。
「輝楽さん、キスしたいです」