いつの間にか、君に恋していたんだ。
だから、今度は作りたいなって思ったんだ。
でも、作ったことがないから、やっぱり不安だけど……
「なら、伊鳥!私と練習しましょう!」
「あっ、玉城先輩ずるいですよ!伊鳥、私と一緒にやろうよ!」
頼もしいけど、ちょっと困るな。
でも、この場合はきっと……
「なら、3人でしたいな」
こう言うのがベストだよね。
由香ちゃん、咲、私の3人でやるのは少し不安だけど、いいきっかけになるかもしれないし。
「嫌なんだけど」
「それはこっちのセリフです」
うーん、まだ2人が仲良くなることはできてないかな。
だいぶ、よくなってるとは思うんだけど……
2人の様子にただただ苦笑いを浮かべるしかなかった。
その放課後、さっそく私達は一緒にチョコを作るために私の家へ。
お父さんはさすがに帰ってないだろうし、私の家の方が都合がいいかなって思ったんだ。
由香ちゃんや咲は無理って言ってたし。
「伊鳥の家、久しぶりだわ」
「うん、確かに。昔はよく来てくれてたけど、最近は忙しいし全然だよね」
由香ちゃんが引っ越して、近くじゃなくなったし、お互い忙しくて行くことがなくなった。
由香ちゃんが私の家に来るのは、2年ぶりかな。
「そういえば、私1回も伊鳥の家行ったことない」