いつの間にか、君に恋していたんだ。


少しショックを受けたような声に、確かにそうだなって思った。


でも、そこまで落ち込まなくてもいいような気がするけど……


「まぁ、そうなの?私は何回も来てたのに?あなた達って親友じゃなかったの?」


「……うるさいですよ」


挑発的な態度を取る由香ちゃん、それに対して睨みつけてる咲。


喧嘩はやめてほしいな……


やっぱり合わないのかって少し悲しくなってくる。


2人共、私の大切な親友なのに……


「2人共、喧嘩はやめてほしいな」


仲良くしてほしいのに、真逆のことをしてほしくない。


「ごめん、伊鳥」   


「伊鳥、ごめんね」


ちょっとばつの悪そうな顔をしてる。


「ううん、別に謝らなくていいよ。でも、せっかくだし仲良くなってほしいなって想いはあるけどね」


でも、それはきっとなかなか難しいんだよね。


私は仲良くなってほしいとは思うけど……なかなか上手くいかないなぁ。


まぁ、由香ちゃんは咲のことがまだ少し許せてないっていうのもあるだろうし、咲は咲で由香ちゃんに嫉妬してたって言ってたし、仕方ないのかな……


でも、2人ってなんか似てるような気がするし、合うと思うのになぁ……


「ごめんけど、それはちょっと難しいわ」


「うん、玉城先輩に同意」


< 306 / 326 >

この作品をシェア

pagetop