いつの間にか、君に恋していたんだ。


輝楽さんが入ってきて、私達は話をやめた。


輝楽さんの方を見ると、何故か輝楽さんは不機嫌そうな顔で。


どうしたんだろう……?


「仲良いよな、2人」


「そりゃあ、そうだよ!俺達、友達だし!」


な?って言われて頷く。


同時に不思議に思った。


輝楽さんはどうして急にそんなことを言い出したんだろう……?


「友達でも、太陽は伊鳥のことが好きなのに?」


えっ……


輝楽さん、知ってたの……?


驚いて輝楽さんを見たら、輝楽さんは太陽君を睨んでいた。


あっ、でもそういえば……太陽君が好きな人を知ってるかって聞いた時に、輝楽さんは知ってるって答えてたな。


「あはは!大丈夫だよ、輝楽兄!俺、伊鳥に告白して振られてるし!」


睨まれてる太陽君はそんなこと気にもしてない様子で、笑ってそう言った。


輝楽さんにはそのことを言ってなかったけど、確かにそう。


気まずくならなかったのは本当に太陽君のおかげだよね。


「じゃあ、俺は出かけるよ!伊鳥、チョコありがとう!後は頑張れ!」

 
最後に謎の言葉を残して出ていった。


頑張れって、何にだろう……?


あ、もしかして、チョコ渡すのをってことかな……?


うん、それしかないよね……


「伊鳥、俺の部屋に来て」


「あ、はい」


その低い声にビクッとしつつも、輝楽さんについていった。


部屋の中に入ると、さっそく問い詰められた。




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