いつの間にか、君に恋していたんだ。


「うわぁ、マジで琴月さんだ」


「やっぱりめっちゃ可愛い!」


「久しぶり!」


すると、何故かこっちをじっと見ながら嬉しそうにしてる。


何で、私なんかが来たくらいで嬉しそうなんだろう……?


クラスの人気者ってわけでもないのに……


そもそも、可愛いって誰のこと……?


不思議に思いつつ、にっこり笑った。


「うん、久しぶりだね。私も皆と話したかったから同窓会に来れて嬉しいよ。今日は一緒にたくさんおしゃべりしよう?」


素直な気持ちを語ると、何でか分からないけど男の子達の顔が赤くなった。


えっ、どうして……?


「はぁ、ヤバすぎるだろ……」


「可愛すぎる。心臓に悪いな」


「だな」


よく分からないけど……大丈夫なのかな?


「琴月さん、何か食べたくない?俺らと取りに行こうよ!」


「あ、うん。そうだね」


心配していると、なんか突然元気になったみたい。


勢いに押されて、男の子達と一緒に取りに行く。


すると、そこには豪華な料理がたくさん並んでいた。


うわぁ、すごい……


「食事めっちゃ豪華だな」


「林に感謝しないとな!」


へー、ここを選んだの林君なんだ……


林君を見ると、目が合った。


せっかくだし、話しかけてみよう。


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