いつの間にか、君に恋していたんだ。
……やっぱり、胃の大きさが違うのかな?
私だったら、こんなに食べれない。
それを見てそう思いながら、お皿を運んだ。
「えっ、琴月さん。そんなに少なくていいの?」
席に着いたところで、男の子に私のお皿を覗き込まれた。
皆、こっちを見てる。
「うん。私、そんなに入らないから」
苦笑いしつつ、そう答えた。
私、胃が小さいのかもな……
「そういうところ、めっちゃ女子っぽい!」
「だよなー。他の女子も琴月さん見習えよ」
むしろ、マイナスポイントだと思うんだけど……
女の子っぽいのかは分からないけど、困惑してしまう。
よく分からないから。
「はいはい、悪かったわね!それより、伊鳥ちゃん返してよ!」
「私達、全然喋ってないんだかられ私達も伊鳥ちゃんと話したい!」
「返してって、別にお前らのもんじゃないだろ!」
「それに、俺らだってそんなに話してねぇよ!」
えぇっ、また喧嘩……?
その様子に途方にくれた。
せっかくなんだから、あまり喧嘩をしないでほしいなぁ……
それに、私のことで喧嘩するっておかしいし。
そう思いながら、その様子を見ていると……
「ちょっと喧嘩するのやめなよ!伊鳥ちゃんが困ってるんだから!」