いつの間にか、君に恋していたんだ。


「太陽が呼んじゃったけど、さっきの子達よかったの?」


「あ、はい。きーちゃん達とは連絡先交換してますし、会おうと思ったら会えますから」


輝楽さんも気遣い上手だな……


こういうところをちゃんと聞いてくれるから。


「あ、そういえば、そうだった。ごめん、伊鳥!」


「だから、大丈夫だよ。謝らなくていいから」


謝ってきた太陽君に首を振り、安心させるために笑う。


すると、太陽君も安心したみたいだった。


「よかった。伊鳥、同窓会楽しかったか?」


「うん、楽しかったよ。久々にクラスの皆と話せたから」


「そっか、よかったな!」


太陽君は明るく笑ってくれる。


太陽君の笑顔は人を明るくすることができる。


暗い気持ちになっても、明るくしてくれる。


そんな魅力があるんだ。


「そういえば、太陽君と輝楽さんはバイトどうしたんですか?」


「終わったんだよ。帰り道、偶然輝楽兄と会った!」


「ん。同じ時間帯に終わったみたい」


「そうだったんですか」


すごい偶然……


「そうだ!伊鳥、送るよ!」


「えっ、悪いよ。それに、私は太陽君達のご飯を作らなきゃ」


「あ、いや。今日はしなくていいからな!俺達、ちょうど外食しようと思ってたところだから!」


「そうなの?」


「そうそう!だから、気にせず送らせろよ!俺が送りたくて送るんだし!輝楽兄もいいでしょ?」


「あぁ」


「ほら、輝楽兄もいいってさ!」


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