無糖紅茶とバタークッキー

その発言にビックリしたわたしは、

「だっ、だめだよ!そんなの。わたしがいちごだけなんて…っ」

と慌てて言ったけど、彼は半ば強引にいちごを残してタルト生地とクリームだけをペロリと食べてしまった。

…わたしが、いちご好きなの知ってて。

彼は優しい。

今まで出会ってきた誰よりも優しい。

わたしへの愛情もとても伝わってくる。

今日だって、休みを取ってくれてずっと一緒にいてくれた。

沢山笑った。キスも沢山したし、愛も確かめあった。

夕飯は思い切って家で焼き肉をすることにした。

彼はいつもお肉焼く担当で、わたしは野菜を焼く担当。

無我夢中で食べたら、わたしのお腹が悲鳴をあげて、まんまとお腹壊した。
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